以前から巨大結腸症気味なのは、知っていたが、
仕事で、日中いないのでその病気を甘く見ていた。
隠居夫も、ペットを溺愛するタイプでもない。
フードを変えても、3日に1回で、排便の時に苦しそうな様子は
夫から聞き知っていたが 数日前から階下で変な奇声が聞こえた。
猫がゲロ吐きに発する苦痛声である。
今から思えば、排便機能が低下して更に食べたモノが消化出来ず
吐き気になったと言える。
タダならぬいつもと違う声に、様子を見にいった。
排便したいのか?吐きたいのか?わからぬ姿勢の猫がいる。
夫が、療養用のフードが切れたので、ホームセンターで、
普通のペット用のを与えて得た。
食いつきがよく普通の健康な猫に与えるものである。
食いしん坊なので、バクバク食べていたが、巨大化した腸のかの猫には
正に命を縮める毒だったらしい。
一番中、吐き続け胃の中が空っぽになって胃液しか吐かない猫を見て
流石に事態を甘く見ていた事に反省する。
翌日は、近所の動物病院に開店と共に直行。(会社を振替で休む)
(ちなみにケチ夫は、ペットごときにお金は全く費やす事をしない
ので常に私が担当らしい・・)
一昨年位だっただろうか?会社の同僚に紹介を受けた女医さんとスタッフが
全て女性の動物病院に行って、エリザベスカラーを付けて〇〇コさんを
掻き出して貰った所に行こうか⁇と迷ったが
今回は、我が家の歴代ペット(初代大型mix犬、ビーグル犬)が
お世話になった家から車で数分の動物病院した。
ここは、院長の若い頃から知っていて、ジャニーズ系の超イケメンの先生が
いる所なのだが、言葉少なく説明不足なのが難点だった。
最近は、競合相手が増えたのもあるのか、院長も年を重ね
さすがに経営者として自覚しだしたのかも知れない。
腕がいいのか?今一不審だったが、セカンドオピニオンして見て
やはり気心知れたドクターだったのもあるので連れていった。
事情を話し、猫のお腹を触診しただけでお腹に○○コさんが
半端ない位あるのがわかったらしい。
即刻、
『預かって掻き出します。』と一言・・
『暴れるから麻酔をかけて処理します。終わり次第連絡します。』と
付け加えた。
顔は老けたが、イケメンさが残ってる院長。寡黙さは変わっていない。
過去に行った女医さんの所では、助手の方と共に奴を押さえつけながら
処理したが・・と今回も同様の事をすると思ったら 『麻酔❓』
それくらい、大量に〇〇コさんが滞留してたのか?と言う重症さが
伺える。そうかあ~麻酔ねぇ~
麻酔の間に、肛門から掻き出す方法もあるのだと感心する。
反面、治療代の高額さが伺える。
待機時間の間に,ネットで治療代を検索して驚愕するが、
カード払いも出来るので、安心したのもあるが
どれだけかかっても治してあげたい、出来るだけの事をしてあげたい。
ペットは家族なのである。と言う気持ちになる。
幸いネットに上がっていた金額よりはるかに安い治療代だったが、
それでも、健康保険の効いた人間様の金額より高い。
待合で待っている間、次々と来るペットを見る。
皆プードルとか洋服を着せられたブランド犬が多い。
パーマ毛モカモカの中型犬プードルを我が子のようにダッコして、
受付に来た中年夫婦。平日なのに仕事は何してるの?と思う
『朝から元気なく、様子がいつもと違う』で来院。
限界に達して連れて来た雑種猫に比べると
『元気ない?!』
と言うだけで連れてくるんかい?!と思う。
ペットは愛玩動物だが、健康管理に気を配るのもいいが
過保護の傾向にもあるのは確かだ。
飼い主の愛情過多もいいが、最後まで面倒見る事が人間の責任ようにも思う。
諸事情で面倒見る事になって数年。
室内猫で犬のように散歩しなくて楽だし、高額なフェラリア薬
もいらない。猫はツンデレだし楽だと思って何事もなく数年経たが、
ペットとして受け入れた時の自覚が足りなかったようでもある。