先日買ったトレンチコートは、ワールドの物だった。
しかし、買ってから思った。10年前に買ったコートと全く
同じデザインだった。襟部分の形状は違うが、
色は、ほぼ同じ。処分しようと思っていたが、
なぜか?モッタイナイような気がした。意外と厚手でしっかりしている。
ボタンもこちらの方が洒落たものに見える。
クリーニング仕立てで、羽織るだけなら十分着れる。
普段は、レインコート見たいな安物のコートを着て出勤してるが、
それも、先日の雨でまだら模様になり、おまけに脇袖のところはほころびている。
でも?捨てる気持ちにはならない。
どうせ出勤用に着るだけだから、どんなものでもいいと思っている。
今さらながら、買う必要性?あったのかと思うが、
新しい物より、
その服でどこそこに行ったっけとか言う思いの方が、強くなったのかも知れない。
今、退職しようと思っている会社の面接にもこれを着て行った。
着古すだけ、着古して見たいと思った。そして捨てようか。。。と言う
感慨に陥る。
今や、アパレル業界は安価で買える若年層の対象から幅の広い
年代を狙った市場が多い。
『ZARA』や『H&M』等その他数知れない名の知れたブランドでも、
手軽に購入できる値段のものもある。
もちろん、デパートとかのフロアー違いの高級婦人服売場に
行くと我々一般庶民が手の届かない本家のデザイナーに寄る
売場もあるが・・・
私が買ったワールド商品も、ショッピングセンター内の専門店街では
安く買えるショップがある。
余談だが、昔学生時代の友達が、アパレル企業に就職した。
彼女は受付嬢をやっていて、その会社のロビーではBGMが流れていて、
時々、ライバル会社のCMソングが流れたらしい。
それが流れる度、上司が来て『すぐこの音楽を止めろ!』と叫んでいたとか?
有名なアパレル会社で、そのブランド名を聞けば誰でも知っている所だった。
その会社も高級路線を行く会社だったが、今や段階を様々に展開している。
昔は、手の届かなかったブランドのものでも、
気軽に購入できる時代になったのと、企業も殿様商売、高級志向の
ターゲットは見切った。時代の競争には乗れないと言う事らしい。
しかし?いくら安いと言っても、値段の張るものと比べれば、
確かに素材も違うし、我々中高年層がそれを買って着ていても、
やはり不自然に見える。
若い世代は何を着ても似合うし、上手く着こなす。
自分の若い頃は、1つの流行(パンツなら、バギー、シガレットパンツ
とか)で皆同じスタイルだった。現在は、
それぞれ自分にあったスタイルで決めている。それが個性を重視した
ファッションなのだろう。