まとまった雪が降ると、昨年の豪雪を思い出す。
その時は、母が心配だったがこちらも身動き出来る状態では
なかった。だが田舎のコミュニケーションで雪除けは
近所や隣接してる父の本家の助けでなんとかなったらしい。
そんな時でも、母は弱音を吐く所か
『無理して来なくていいよ。』と言う。
我が母ながら、気丈で辛抱強い。
何がそうさせるのか？1人で生きてゆく精神を十分備えている母なのだが・・
母の時代は、55歳から年金受給出来た。当時は父も生きていて、
2人の年金とたまにお呼びの掛かるバイトでそこそこの
余裕の老後だった。
やがて父が逝き、伴侶を亡くした長姉が同居したので、
我々姉妹も一安心だったが、まさかの長姉の癌発病。
そして、63歳で逝去。その年に近づいている私には想像出来ない
早すぎる死だった。
要支援1で、手押し車をレンタルしてるだけで、
まだまだ、介護サービスを受ける段階にはなってはいない。
認知症どころか、歩くのも話すのも70,80代の頃から
変わっていない。
先日もショッピングセンターに連れていけば、
寒いからカーディガンが欲しいと言う。確か？沢山持っているはずだが、
ちょうど冬物バーゲン時期。
値引き値札がさらにレジにて半額とかになっている。
着ているダウンを見ると、あちこちに毛玉が・・
これは、確か昨年買ったもの。安物はやはり安物らしく素材は
余りいいとは言えなかったらしい。
ついでに、これまたダウンのバーゲン品を1つ購入して
これを着てと言う。
いつもは、運転手役の夫は傍観してるだけだが、めずらしく紳士服コーナーで
物色している。
バーゲンだから、掘り出し物があるかもと、自分の物を見たい私は、
会計レジコーナーにあった椅子で待っててと二人に促す。
ショッピングセンターには、所々にこうゆう待合の椅子が設置してあるのが
非常にいい所だ。買い物している奥さん連中をひたすら待っているダンナ様達を
想像してしまう。
帰りの車の中で、その椅子で待っている間
夫が母のしっかりした口調で話す饒舌さにマタマタ(@_@。していた。
母は、元々話好きだが普段から余り人と接触？（私位？）のない夫は
久々に会話を楽しんだらしい。
だが？実家に帰宅後玄関にかけてある防寒着掛けに、
今日買った同じようなダウンがあるのを見て驚いた。
今ある防寒着のみしか目に入らないのは、
昨年買った衣服が、引き出しやクローゼットを見て思い出す私と
同じなのであろうか？
先行き不安より、せめて後2,3年仕事を辞めるまで母が元気なの事を
望みたい自分がいる。
