8歳違いの長姉が、癌で亡くなった享年齢に来年初めになる。
現在は病気が発覚した時と同じ年齢だ。
約1年闘病の末亡くなった。老後設計をこれから考える年齢でもある。
その意味では、若すぎる年齢だったとも言える。
子供も授からず、夫婦2人だけの生活で夫はその5年前にやはり癌で
亡くなった。
姉は、ちょっと一風変わった人だったように思う。
長女なのに、超のんびり屋で
せっかち人間性の濃い県民族の我が家の中では、常にスローテンポだった。
仕事人間だった義理兄が不在がちで 孤独だったのか精神的にウツ状態に
なり、夜中に1人言をブツブツ言うようになった事もある。
しかし?今から思えば長姉って結構大胆な面もあった。
結婚は、田舎なので年頃になると見合い話がご近所、親戚からワンサカ来た。
押し付ける両親に対して結婚するのが、イヤで家出をした事もあった。
何度も見合いをして何とか無難そうなお見合い相手?(義理兄)と結婚したのだが・・
新婚当時は、義理兄の赴任先の首都圏の都会で始まった。
当時、虫垂炎になり入院した姉は、その担当医(独身)と不倫の関係になったらしい。
周囲や義理兄にも気付かなった関係で自然消滅に終わったと見るが、
帰省した時に 当時ウブな?高校生だった私にポロッともらした。。
聞かされた私は 『いったい何を(-_-;) を言っているんだ。この人は?』
と思った。
その後、地元に転勤が決まり 義理兄の実家がお金を出し隣県に
一軒家を購入。
子供も出来ず、パートに出たがそのパート先でも声を掛けられて
ストーカーまがいの電話がかかって来たらしい。
ちなみに、長姉は美人ではないが3姉妹の中では一番マシっぽい容姿だった。
その事も何でもない様にボーと告白された私なのだが・・
そう言えば、実家の燐家の姉と同い年の長男も何かイベントがある度
誘いに来ていたが姉は例のごとく薄らボンヤリの性格なので
スルーされていた。
短い独身時代は 異性に対して意識を持つより、その事事態眼中になかった
不思議な人だった。
しかし?今から思えば長姉ってモテル要素を持ち備えていたのだろうか?
不思議人間?未発達人間?とも言える。
そこで、自分に果たしてモテ期があったのか?と回想して見るが、
遭ったのかもしれないが、既に忘却の彼方である。
姉達に比べれば、見合い経験も無く(両親は私の代では疲れ切り(笑)
どうでもよくなっていた・・)
ましてや、気軽に浮気?の経験もないが(当たり前の話だが(笑))
亡くなる数日前は、声も出せず只々私の目を見て何かを訴えたいようだったが
父の時も同じ状況だったのを覚えている。
結局二人共、時間が間に合わず死に目に逢えなかった。
静かに逝ってしまった姉だが、今更だが彼女は
思う存分生きたのであろうか?と考えてしまう。
長年使っていた目覚まし時計。
デジタル表示の部分が薄くなり、遂に目覚まし機能が出来なくなった。
電波時計なのだが、現時刻の針は動いているので使っているが
いつ?買ったの?シールの張ってるある購入日を見たら2004年だった。
15年も使っている事に気付く。
朝の苦手な私に随分役立ってくれた。
この時計は、姉が亡くなった時もいて静かに鎮座していたのだ。
そして姉はこの時は、生きていたのだと思う。
病気に打ち勝って、存命していたら きっと今頃は
次姉と私のいい潤滑油になっていただろう。